2014/06/10

晴れのち大嵐

ブログはもう辞めてしまったというぐらい3月以来全くアップしておらず、木にはしていたものの自分でも反省しています。続けられる仕組みを取り入れねば。

さて、これはどうしてもアップしておかなければと思う出来事が昨日あり。

三連休最終日の昨日、ノルトラインウェストファーレン州は未曾有の大嵐に襲われました。
一日の始まりはこの季節にしては驚くほど真夏な始まりで、朝から気温はぐんぐんあがって、私が午前10時半頃軽いジョギングに出かけた頃は日陰ならばなんとか涼しい風が吹くものの、日向はジョギングには向かないほど暑い陽気。でもこの時点ではまだまだ真っ青な空ではないものの太陽が燦々と降り注ぐよいお天気。

午後はインマーマン通りへお昼を食べに出かけ、気分も良くなったところで公園で、デュッセルのこの真夏を思わせる景色とは全く無縁の藤沢周平の時代物を読みふけって午後5時近くに帰宅。

夜8時頃だったか、夕食後映画をみていると、ものすごい風と雷とともに大量の雨が窓に吹き付けてきて、これはいつもよりもすごいなぁと、この時点では少しのんきだったけれど、ますます強まる風音に多少不安も感じ始めつつ、外が大変なことになっていることなどあまり気づきもせず眠りについたのでした。

午後11時すぎ、いきなりドアベル(うちのは結構大きな音。。)で起こされ、何事だろうかと近所の人たちの様子に耳をそばだてていると、なんだかドアを開けてみんな外に出て行こうとしている様子。ドアベルは一回鳴っただけだったので、そのまましかとして寝てしまおうかともう一度ベッドに入ったのだけれど、それでもなーと思って窓の外を診てみると、あらびっくり。家の前の道で消防車が警告灯(こちらのはとても明るい蛍光青色)をつけたまま停まっているので、やっぱり見に行った方がいいかなと、着替えて外に出てみると、近所の人たちがうちの外で集まってました。全く分けのわからないままだったので、近所の人たちに英語で訪ねてみると、’なんかガス漏れの危険があるみたいだから、避難しなきゃなのよ。家には戻れないわよ。’と言われ、え???そんなこと??と、よくよく周りを見渡してみると、あちらこちらで街路樹の枝葉折れて散乱しているし、さらに奥の方で木が丸ごと倒れているし。。えええええ、あの嵐ってそんなにすごかったの??と改めてびっくり。文字通り。

そこから待つこと2時間ほど、消防の人はいるけれど、専門の検査のできるチームが到着しないから、このまま待つしかないということで、その時点で雨は上がっていたので、近所の人たちがひたすらドイツ語で話す中(当たり前だけど)、たまに英語で状況を聴いてみたりして。。午前2時近くになって消防のひとが、’もうすこしかかりそうだから、そこのパブへみんな行っていてください’と、言われて、近所の人たちについてパブへ。
2時間以上も夜気に触れていたので体も冷えてきていて、パブで休めるのはありがたかった。と、当然のことながら、’飲み物のめる?’と、で、ここはただで飲めるってことになり、思わず近所のおばちゃんと、それじゃあってな具合でアルトビール飲んでしまいました。この時点で午前2時すぎ。

午前3時ちかく、ようやく帰宅解除がでて、みんなでお家にもどりました。。。
近所のひとたちが暖かい雰囲気だったので助かった。

大きな街路樹がまるごと倒れていたりしたので、道沿いに停めていた車の中には被害にあってしまった車も何台かあって。でも、本当に幸いなことに、私の車は大きな被害を免れました。本当に紙一重だったけれど。。

ニュースや翌朝の会社の同僚の話を総合すると、観測史上まれに見る大嵐だったようで、デュッセル近郊で6名の方々が亡くなったようです。

翌朝も混乱は当然続き、だいぶ片付けが始まってはいるものの、完全復旧までにはしばらくかかりそう。

そして添付が、翌朝の私の家の前の道の様子。


こんなのは私もほんと初めて。