2008/11/15

どうして銀行ばかり救われるのか

この、世界規模の大不況の中、世間に流れるにニュースは、あの国の政府が、金融機関救済に何十兆円規模の公的資金投入をするだとか、どこかの国の銀行が政府に救済措置を懇願しただとか、そんなことばかり。建前上は、金融機関を救済すれば、マクロで蔓延している信用不安が解消され、お金の周りがよくなり、ひいては景気の安定につながると。たとえばドイツでは公的資金投入の条件の一つとして、民間企業への融資はきちんと行うということをあげているようだけれど、日本もそうなのだろうか。政府としてはまったく貸すなと言ってはいないわけだけれど、結局銀行は中小企業に融資をせず、少しでもリスクがあることは触らずにやり過ごす。儲かっている、成長の余地がある如何にかかわらず。

それでどうやって景気が回復すると言うのだろうか。

救われるのは銀行ばかりで、人々の生活が安定・上昇する希望が見えてこないまま、漠然とした不安だけがまた蔓延するばかり。

日本のA首相は、そんな庶民の気持ちなんかわからないのかもしれない。

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