2010/04/10

おんばしら

えーっと、私の出身地では足掛け7年に一度の諏訪大社御柱祭の真っ最中。
先週の上社(茅野市・諏訪市西方面)の山出しに引き続き、今週末は下社(下諏訪町・岡谷・諏訪市東方面)の山出し、木落としが行われています。

このお祭りは、地元にとっては非常に大事なお祭りで、このために生きているといっても過言ではない人たちがたくさんいます。諏訪の人ならば御柱と聞けば血が騒ぐ、といった風で。

何をするかといえば、山できった八本の木を、諏訪大社のそれぞれの社にひたすら引っ張って運んでくるというので、なんでも縄文時代から続いているお祭りらしいです。
たただた引っ張るだけなんだけど、引っ張りようが中々面白い。木やりを歌う人たちがいて、ラッパ隊がいて、てこで木を動かす係りの人たちがいて、もちろん引っ張る専門の人たちもいて、結構ちゃんと分担されているのです。しかも、柱に乗れるのは基本的には男の人だけ。近頃だと男女差別だとか言われそうだけど、まあそれはご愛嬌。で、山出しの際は特に柱の先頭に乗れる人は決まっていて、御柱を何度か経験して、日ごろの諏訪大社への信心と地域への貢献をそれなりにしてきて、周りが認める人でないと、先頭に乗れないと、言うわけです。大変なのです。
で、6年間ひたすらこの日のために、と。というのも、下社の山出し最大の見せ場の木落としは、傾斜35度の斜面を一気に木ごとすべり落とすんで、私もいつだったかこの坂道を木を落とす前に綱を引っ張りながら降りてきましたが、足がすくむほど、怖い、そして祭りともなるとかなり殺気立っていて、いや、ほんとにこれは怖いんだけど、そこを、御柱に乗ったまま降りてくる人たちは、それこそ命がけなのです。死ぬかもしれない、実際死んだ人も過去にはいます。

と、そんなお祭りですが、諏訪の人はこの時を非常に楽しんでいます。

私はそんなに興奮してないけど。。といいながら、かなり説明に気合が入ってたかな(笑)
うちの弟は燃えてます。

そして、私の大事な友人、下諏訪出身、ロンドン在住Kちゃんは、わざわざイギリスから帰国して下社山出しに参加してます。今頃は興奮の絶頂なことでしょう。。

なんにしても、みんなでこうしてひとつになれるということは、いいことだと思う。

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